どうしたら皆と同じように出来るようになるの?
親のわたしがしっかりしていないから?
月日を追うごとに、連絡帳を見るたびに、またか・・・とため息。
保育園に朝そうたを送り届けたかと思えば
そうた君だけがうまく出来ていないんです・・・
いつもこんな話ばかりで憂鬱な気持ち。
子供と一緒に家で練習しても、グズグズしてなかなか出来ない子供にイライラする始末。
でも今はあの1年が嘘だったかと思えるほど、変わりました。
たとえスモールステップの成長だとしても、そうたの頑張っている姿を見守っていることが本当に楽しいんですよ♪
母であるわたし自身の気持ちが、どうしてこんなに変われたのか?
たった1年で180度考え方が変わってしまったのはなぜか?
保育士からの連絡帳コメントに悩みに悩んだ1年間の結論は、こうでした。
目次
しなければいけないことだらけでパニックに
多いときだと、担任の先生から連絡帳に週に1~2回ニュアンスは違えど書かれていた言葉です。
内容は違えど、週3回ある教室のたびにダンスや手話を覚えるイベントのたびに、何かしらありました。
初めのうちは家でも練習して、少しでもそうたが出来るように・・・とわたし自身頑張っていました。
でも・・・
まだ出来ない
覚えてもすぐに忘れてしまう
そうこうしている間に、次の「家でも練習してみて下さい」の文字が・・・。
そしてその繰り返し。
しなければいけない “子供との勉強”
しなければいけない “仕事”
しなければいけない “家事”
- あれも、これもになったら、優先順位をつけられなくなる
- あっちも、こっちもとやるべきことが複数になったら、処理能力を超えてパンクしてしまう

今思えば母親である私自身に、既にADHDの症状が出ていたのですが。。。
どうして他の子はあんなに出来るのに、そうたは出来ないんだろう・・・
わたしの教え方が良くないんだろうか?
何が行けないんだろう・・・
うまくいかないとどうしても、そうたに対する口調が強くなってしまったり。
わたしの教え方がダメならば、主人ではどうか?
主人にお願いして勉強を見てもらったりしました。
何が正しくて、何が間違っているのか。。。
4歳児クラスの1年間は長いトンネルに入ってしまったようで、とても悩むことが多かったです。
でも悩んで悩んだからこそ、のちに沢山のことを学びました。
担任の先生との連絡帳やりとり 一部始終
担任の先生との実際の連絡帳のやりとりは、こんな感じでした。

・英語教室
アルファベットを並べれず泣いてしまったそうた君・・・
引き続きお家でもアルファベット並べをしてみてくださいね。
・茶道教室
すると上手にできたようです。
みんながいると緊張するのでしょうか??
ただ本人は難しいと言っていました。
アルファベット並べもまずはA~Dの4つで並び替えをしてみました。
時間はかかるかもしれませんが、少しずつ遊びながら取り組んでいこうと思います。

・絵画教室
ハサミを使うのは苦手のようですね。
首や靴が何度も切れてしまいました。
時間のある時でいいのでお家でもハサミで遊んでみてください。
先生は限られた時間の中で毎日保育園での様子をたくさん書いてくれました。
この記事を書くにあたり、久しぶりに連絡帳を読み返してみたんです。
先生の本当にたくさんの愛情のこもった文章に・・・号泣。

こんなにそうたのことを思ってくれていたのに、当時のわたしはそんな思いに気がつかないくらい精神的に参っていました。
ある日連絡帳にこんなことが書かれていました。
ありがとうございます。
先生に相談したいこと色々書きたいのはやまやまなんです。
ただ祖父母のアドバイスと称した口出しが多々あります。
万が一お迎えに行ってもらった時に見られると困るので、連絡帳には書けません。
家での様子や出来事はもっと書いていきたいと思います。
この紙も見られると困るので、読んだら破棄していただけると助かります。
そうノートの切れ端に書いて、連絡帳にテープで止め、そうたに持っていかせました。
先生はどんな思いで接していたのか
担任の先生はどう考えて、毎日接してくださっていたのだろう・・・?
人の話を聞いているように見えて、いざ行動の場面ではみんなのように動けない そうた。
話が理解できていないのか・・・
それとも理解しているけれど、行動の動作が上手に出来ないだけなのか・・・
もしかしたら先生もどう接していいか悩んでいたかもしれません。
その母親といえば入園説明会で、子供同伴としっかり書いているのに読み飛ばし、子供を通っている保育園に預けて、母親だけ参加するという失態(苦笑)
あの時からコイツはヤバイ保護者だ・・・と思われていたのだろうか。。

地域の敬老会や運動会のダンス、表現界での手話付の歌や劇。
クラスとして、園全体の一部として、成功させなければいけない。
そんな重圧がもしかしたらあったのかもしれません。
もしわたしがもっと早くそうたに発達検査を受けさせていたら、原因がきちんとわかって先生のそうたに対する扱いも、そうた自身ももっと楽だったのかもしれません。
子供より自分の保身を優先してしまった
担任の先生に、「できない」「わからない」ということが言えなかった母親である私。
「どうしたらいいのかわからない」=「できない」
子供1人の育児すら出来ないダメな母親であることを自分自身で認めてしまうのが、とても怖かったんです。
そうたを一番に考えて行動しなければいけないはずが、母親のわたしの保身を一番に考えていたんですね。
矛盾していますが、人に自分の弱みを笑って話せるような人に憧れながら、一方で人に弱みを見せることは死んでも嫌だと思っていました。

転機が訪れる

自分の保身を一番に考えるような母親でしたが、そんな私に転機が訪れました。
5歳児クラスの4月から、そうたはスイミングに通っています。
そこでメンターとも言えるスイミングの先生との出会いがありました。
メンターとは、仕事上または人生上の指導者・助言者の意味。
スイミングの先生はたくさんのお母さん方に話しているにも関わらず、自分だけに言われているような錯覚を起こしてしまうくらい、グサッグサッとひとこと一言が心に突き刺さりました。
親としてそうたに何も出来ていなかったなぁ~と恥ずかしく本当にショックで。
タイムマシンで過去の自分に会えるなら・・・
4歳児クラスの悩みまくっていたあの頃のわたしにアドバイスできるのであれば・・・
4歳児クラスさんはどんなことを身につけられるようになったらいいですか?
出来ないことにイライラしてしまって、どうしても子供にきつく当たってしまうんです。
どうやったら子供と楽しく機嫌をとりながら、取り組めるようになりますか?
勇気を出してこんな風に言えたら良かったね。
もし連絡帳に直接かけないのであれば、紙に書いて渡すという選択肢もあったし。
でも自分が価値の無い人間だと思われるのが怖かったんだよね。
それに当事者として渦の中にいると自分のことで精一杯で、正常な判断なんて出来なくて、周りのことなんて見えなくなってしまったんだね。
だけどね?
あの時があったからこそ、今こうやって笑い話にすることが出来ているんだよ。
次また同じような場面になったら、今度は一歩踏み出してみよう。
もしあなたも保育士さんとの関わり方に悩んでいるとしたら
どうして嫌な気持ちになるのか、自分の気持ちや感情をまずはじっくり感じてみることをオススメします。
自分の中にはたくさんの個性をもった性格の自分がいます。(俗に言うインナーチャイルドです。)
その個性をもった自分を見つけて、自分の感情をしっかりと感じきることが大切だなと思うんですよ。
その上で先生に思っていることをきちんと話せたらいいですね。